perio 歯周病治療
- 川口元郷の歯医者「デンタルクリニックK」
- 歯周病治療
患者さん×歯科医師×歯科衛生士によるチーム医療の歯周病治療

歯周病治療は、歯科医師と歯科衛生士が連携して取り組むことがとても大切です。川口元郷の「デンタルクリニックK」では、チーム医療を実践し、歯周病の改善をしっかりと目指しています。
当院ではマイクロスコープを使って、見えにくい部分の歯石まで丁寧に取り除きます。その様子を静止画や動画で記録し、歯科医師と歯科衛生士が情報を共有することで、より精度の高い治療につなげています。さらに、患者さんにも映像をご覧いただき、ご自身のお口の状態を理解していただきながら、セルフケアの大切さや一人ひとりに合ったブラッシング方法をお伝えしています。
このように、患者さん・歯科医師・歯科衛生士が一緒になって進める「チーム医療」で、歯周病の改善に取り組んでいます。
マイクロスコープを活用し
徹底的に歯石除去

歯周病治療では、歯石を残さずしっかり取り除くことがとても重要です。当院ではマイクロスコープで視野を大きく拡大し、すみずみまで確認しながら丁寧に歯石を除去しています。また、歯科衛生士による歯周基本治療はもちろん、歯科医師が行う歯周外科治療においてもマイクロスコープを活用し、徹底した歯石除去で歯周病の改善を目指しています。
歯周病は歯を失う
恐れがある感染症です

歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)にプラークや歯石がたまり、そこに繁殖した細菌によって起こる感染症です。細菌が毒素を出し、歯ぐきに炎症を引き起こすことで腫れや出血が起こり、進行すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯を失ってしまうこともあります。
怖いのは、初期の歯周病はほとんど自覚症状がなく、知らない間に進行してしまうことです。気付いたときには重度になっているケースも少なくありません。
また、歯周病は単に細菌だけで決まる病気ではありません。免疫力の状態や生活習慣(喫煙・歯みがき習慣など)、さらには糖尿病などの全身の健康とも深く関わっています。そのため、感染症であると同時に生活習慣病の側面も持つ病気といえます。
こんな症状があれば
歯周病かもしれません

- 歯みがきのときに歯ぐきから出血する
- 朝起きたときにお口の中がねばつく
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯と歯ぐきの間にすき間ができてきた
- 口臭が気になるようになった
こうした症状がある場合、歯周病が進行している可能性があります。早めのチェックで重症化を防ぐことができますので、気になる方はぜひご相談ください。
歯周病と全身疾患の関係

歯周病は歯を失う大きな原因となる病気ですが、近年ではお口の中だけでなく、全身の健康とも深く関わっていることが分かってきました。
歯周病の原因となる細菌や、その細菌がつくり出す毒素が血流にのって全身をめぐることで、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎、早産など、さまざまな病気に影響を及ぼす可能性があると指摘されています。
そのため歯周病治療は「歯を守るための治療」であると同時に、「全身を守るための治療」でもあるのです。
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抗生剤を活用した
歯周病治療にも対応

FMD (Full Mouth Disinfection)とは、抗生剤を活用した歯周病治療法です。抗生剤の作用期間中に口腔内の全ての歯石を除去して歯周病菌の除菌治療をすることで、歯周病の改善と再感染防止を図ります。当院では、重度の歯周病治療の選択肢の一つとしてFMDをご提案しています。外科処置を回避できる可能性のある処置法であり、患者さんにとっても負担を軽減できる治療法です。
重度歯周病に対する処置方法

歯周治療の基本は、プラークの除去と歯根面のデブライドメント(=歯の表面から感染を除去する)を確実に行うことです。しかし、このような通常の歯周基本治療を行っても良好な反応が得られないケース、またメインテナンス中に予後不良の経過を辿るケースに遭遇することがあります。
さまざまな疫学調査からこれらの確率は10~20%と言われていますが、原因の一つに特定の病原性が強い歯周病原細菌に感染している可能性、また免疫系の異常が考えられます。このようなことが疑われる場合、当院ではまず問診ならびに歯周病原細菌検査を行い、リスクの判定を行います。
| 問診 | 糖尿病などの全身疾患などで非特異的免疫が低下しているかを調べる |
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| 歯周病原細菌検査 | 病原性が強い歯周病原細菌に感染しているかを調べる |
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病原性が強い歯周病原細菌に感染している、また免疫が異常を呈しているということは、簡単に言えば体内に侵入してきた病原性細菌を自分で駆除できない状態です。そのため通常の歯周治療が奏功しない場合が多く、FMD(フルマウスディスインフェクション)や抗菌療法といった特別な対応が必要となります。
歯周病治療の流れ

ケーススタディ・症例
歯周基本治療のみで対処したケース
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| 治療後 |
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歯肉の発赤や腫脹、また大量の歯石沈着が認められます。もちろん歯石除去やクリーニングは必要ですが、何より大切なのは自分でケアができるようになっていただくことです。そのためブラッシクング指導を徹底して行いました。ご本人の頑張りもあり、外科的な対応を行う事なく健康な歯周組織を取り戻すことができました。
歯肉弁根尖側移動術で対処したケース
| 治療前 |
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| 処置中 |
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| 処置直後 |
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| 治療後 |
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しっかりとした補綴物を装着するには歯肉縁上歯質が不足していたため、歯周ポケットの除去も兼ねて歯肉弁根尖側移動術(APF)を行いました。術後は十分な量の歯肉縁上歯質と健康な歯周組織を獲得でき、ジルコニアのブリッジを装着しました。
遊離歯肉移植術で対処したケース
| 治療前 |
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| 治療中 |
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| 治療中 |
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| 治療後 |
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天然歯周囲にもインプラント周囲にも角化歯肉が不足しており、このまま補綴物を装着しても良好な予後が期待できません。また天然歯には歯肉縁上歯質の不足も認められます。そのため歯冠長延長も兼ねて遊離歯肉移植術(FGG)を行いました。術後は天然歯周囲にもインプラント周囲にも十分な量の歯肉縁上歯質と健康な歯周組織を獲得でき、メタルボンドを装着しました。
根面被覆術で対処したケース
| 治療前 |
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| 治療中 |
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| 治療中 |
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| 治療後 |
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上顎前歯部に歯肉退縮が認められます。原因の一つと考えられる咬合のコントロールを行いましたが改善せず、上顎口蓋部から採取した結合組織を用いて根面被覆術(SCTG)を行いました。露出していた根面は健康な歯周組織で被覆され、機能的にも審美的にも十分満足できる結果が得られました。
抗菌療法+FMDで対処したケース
| 治療前 |
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初診時の歯周病原細菌検査 |
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| 治療後 |
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FMD後の歯周病原細菌検査 |
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全顎的に様々な問題がありますが、特に臼歯部を中心に深い歯周ポケットが認められました。歯周病原細菌検査で病原性の強い歯周病原細菌に感染していること、また血清抗体価検査ではその細菌に対する免疫に異常がある(=自分の免疫で病原性細菌を駆除することができない)ことがわかったためFMD(フルマウスディスインフェクション)と抗菌療法、それに併せて咬合のコントロールを行いました。術後の再検査では除菌が達成されていることが確認でき、最大8mmあった歯周ポケットも4mmまで減少しました。
抗菌療法+FMD+歯周再生療法で対処したケース
| 治療前 |
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| 治療中 |
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| 治療前 |
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上顎前歯部に垂直性の骨欠損が認められます。歯周病原細菌検査で病原性の強い歯周病原細菌に感染していること、また血清抗体価検査ではその細菌に対する免疫に異常があることがわかったため、まずFMDと抗菌療法を先行し除菌を行いました。再検査で除菌が達成できたことを確認後、エムドゲインと骨補填材を併用した歯周再生療法を行いました。術後のエックス線写真や歯周組織検査では歯周組織が回復していることが確認できます。
こちらでは当院で行った歯周病治療の一部をご紹介しましたが、このほかにも多くに症例に対応してきた実績があります。歯周病についてのお悩みがありましたら、まずは一度ご相談ください。
再発を防ぎ健康を保つ
予防・メインテナンス

歯周病は、一度治療しても適切なケアを怠ると再発しやすい病気です。そのため川口元郷の歯医者「デンタルクリニックK」では、治療後の予防・メインテナンスをとても大切にしています。
当院の歯科衛生士は、必ずマイクロスコープを使って見えにくい部分まで確認しながら丁寧に清掃し、お口の中を清潔に保ちます。さらに、細菌検査によってリスクを数値化し、その結果に基づいて一人ひとりに合った予防・メインテナンスプログラムを作成。長く健康な状態を維持できるようサポートしています。





















